風神の門

風神の門

風神の門

 『梟の城』に引き続き、司馬さんの忍者モノ『風神の門』を読了。舞台は、『梟の城』より少し時代が下り、秀吉亡き後、大阪夏の陣で豊臣家が滅亡するまでの、徳川と豊臣のにらみ合いの時代。主人公は、霧隠才蔵。真田幸村や猿飛佐助など、知っている人物も多く出て来て、面白かった。

 短編の『最後の伊賀者』も、『梟の城』『風神の門』を読んだ後に読むと一味違うなぁと思いつつ、読了。次は何を読もうかな…。

啄木

ローマ字日記

ローマ字日記

 後期の一番好きな授業、「文学と社会」。明治期の雑誌『明星』中心の授業で、最近は石川啄木についてやってます。啄木は、私の今までのイメージ通り、実際薄幸な人ではありますが、太く短く生きた人だったのかもなぁ…とも考えるようになりました。
 先生が薦めた本はなるべく読もうと思っていて、啄木の『ローマ字日記』を読了。日記なので、啄木のプライバシーを窺い知ることが出来、ある種衝撃的でした。『一握の砂』のセンチメンタリズムも結構好きです。

杉浦日向子の食・道・楽

杉浦日向子の食・道・楽

 最近読んだ、もう一冊の本は、『杉浦日向子の食・道・楽』。文庫版が今年発売されたようです。杉浦さんの本は『うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた「江戸」』を以前、母に薦められて読んだことがあるくらい。
 今回の本は、杉浦さんの最後のエッセイ。本当に短いエッセイをまとめたもので、あっさりと読んでしまいました。今回のエッセイは違いますが、杉浦さんの著作には、江戸関連のエッセイが多いので、それも読んでみたい。

阪急電車

阪急電車

阪急電車

学校の図書館でたまたま見つけて手にとった、有川浩(ありかわ ひろ)の『阪急電車』。

福岡から関西に出てきて驚いたのは、私鉄の多さ。その一つである阪急電車は、時々梅田に行く時に利用します。
この本の舞台は、阪急今津線。兵庫県宝塚市の宝塚駅から兵庫県西宮市の今津駅までを結ぶ路線だそうです。

8駅の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語。8駅目まで到着すると、今度は折り返してまた8駅。もともと連載小説だったそうで、1駅=1話構成です。
有川浩の作品は初めて読んだけど、読みやすかった。

梟の城

梟の城

発表が終わってひと段落したので、読書を再開。
早速、先週薦められた、司馬さんの『梟の城』を読了。面白くて、1日で読んでしまいました。

直木賞を受賞したこの作品。
司馬さんの「忍者モノ」は、『風神の門』を少し読んだだけで、あまり読んだことが無かったです。
司馬さんの作品では、この『梟の城』の黒阿弥であったり、『竜馬がゆく』の寝待ノ藤兵衛であったり、主人公の従者がいい味出してると思います。
司馬さんの本は、読んだことが無いものがまだ多いので、引き続き、色々読んでみたい。

最近、読んだ本

今週はあまり読書が進まず…。先週読了したのは、2冊。

1,『人間・歴史・風土―坂口安吾エッセイ選』(坂口安吾)

安吾史譚』から「天草四郎」、「直江山城守」、「勝夢酔」
安吾の新日本地理』から「安吾・伊勢神宮にゆく」、「飛鳥の幻」、「長崎チャンポン」、「飛騨・高山の抹殺」、「高麗神社の祭の笛」
安吾新日本風土記』から「高千穂に冬雨ふれり」、「富山の薬と越後の毒消し」

以上で構成されたエッセイ選でした。
以前、myonさんのブログで拝見して、『牛頭天王と蘇民将来伝説』を読了したら読もうと思っていた本です。

自称「歴史探偵」の安吾が、戦後間もない時期に、各地を巡って書いたものです。
戦後日本の時代背景も、安吾らしい見方で面白かった。
ちなみに解説は、川村湊さん。

2,『ガール』(奥田 英朗)

学校の図書館からの無償譲渡本(廃棄対象本)、その3。
主人公がOLの作品を読むことは、あまり無い…。
たまには、こういう作品を読むのも面白いかも。

宵山万華鏡

宵山万華鏡森見登美彦の最新作、『宵山万華鏡』を読了。

京都の大学生が主人公の作品が多い登美彦氏。この作品も、もちろん京都が舞台で、大学生も登場します。

でも、この作品は『きつねのはなし』と通じるものがあり、文体も普段より抑えめです。華やかな祇園祭の裏にある、妖しの世界が描かれます。

登美彦氏の作品は、過去の作品の要素がさりげなく散りばめられていて、思わずニヤリとしてしまう。単行本欲しいかも。

牛頭天王

牛頭天王と蘇民将来伝説―消された異神たち』(川村湊)

やっと読了しました。
牛頭天王(ごずてんのう)蘇民将来について、ほぼ知らなかったのですが、6月の夏越の祓(なごしのはらえ)で、八坂神社内の「疫神社」の由緒書を見た時以来、興味を持っていました。

時代の流れの中で、様々な神や仏と習合し、明治初期の、神道の国家神道化の中で、「異神」として消されてしまった「牛頭天王」。それでも、民衆からの信仰は厚く、各地に多くの伝承が残っているのですね。謎解きのようでとても面白かった。

表面上しか見ていなかった、祇園祭についても、新たな発見がありました。
読み応えがある1冊でした。

最近読んだ本

1.『裏庭』(梨木香歩)

誕生日プレゼントに頂いた本♪久しぶりに良いファンタジー作品に出会いました。 梨木さんの他の本も読んでみたいなぁ…

以下は、学校の図書館からの無償譲渡本(廃棄対象本)。

2.『ロマンス小説の七日間』(浦しをん)

譲渡本、その1。 三浦さんの本は久しぶりな気がする…

風が強く吹いている』が映画化されるから見たいかも。

3.『林住期』(五木寛之)

譲渡本、その2。

「宗教学概論」で習ったばかりの「林住期」という言葉に惹かれて。

文字が結構大きく、エッセイなので読みやすい。

ここ1週間で読んだ本

1.『』 (島崎藤村)
後期のお気に入り授業、「文学と社会」で紹介された長編小説。

自然主義の到達点とされているらしいです。ほぼ実在の人物や家をモデルとしており、主人公の小泉三吉も藤村自身がモデルです。明治期の家長制度と、それに縛られる旧家の人々を通して「家」を見る、というもので、全集で(上)(下)一気に読んでしまいました。

2.『恋文の技術』 (森見登美彦)

久々の登美彦氏の作品♪ 毎度お馴染み、大学(大学院)ネタでした。笑
借りたその日に読んでしまったくらい、読みやすい。
次は、『宵山万華鏡』を読みたいなぁ。

補陀落―観音信仰への旅

補陀落渡海」に興味を持って以来、時々、関連本を読んでいます。
今日読了したのは、『補陀落―観音信仰への旅』(川村 湊)。

補陀落(ふだらく)は、観音菩薩が住む山のことで、南海上にあるとされています。
補陀落渡海だけでなく、観音信仰全体を扱っており、韓国や中国での観音信仰、ヒンドゥー教やキリスト教との関わり、果ては、泉鏡花岡本かの子なども登場し、興味深かったです。

東アジア全体で、似たような逸話や信仰状況があることも分かって、それも面白かったです。最後の、三好達治の「郷愁」という詩の引用が、絶妙だと思いました。